今回は、最近のHIPHOP, R&Bの新譜を聴いて思ったことですが、
また再び70-80年代の曲をネタにつかったモノが増えてきたような気がするんだけど。
ま、オールドスクールと言われるヒップホップ黎明期から
ネタ使いはされていたんですが、時代の流行りと共に廃れたり、流行ったりを
繰り返していたのですがね。
今回が、何サイクル目なのかはわかりませんが
確実にネタ使い率は高くなっているような感じがするんだけど。
どうですか。みなさんもそう思いません?(2005年10月現在の話です)
若いDJのお客さんとかは、その今、流行ってる曲のモトになってる
レコードを最近ではよく買ってくれたりします。
A TASTE OF HONEY / BOOGIE OOGIE OOGIE なんて在庫4,5枚あったんだけど
ここ2週間位で全部売れてなくなったりしました。
レコードを買っている人の中ではひとつのジャンルにこだわって買う人がいます。
お店ではそういったお客さんに同じテイストの曲で
ちょっとでも違うジャンルのレコードを
「こんなのもあるよ」
ってオススメするんだけど、なかなか購入まで結びつくのは多くないです。
オイラ的には レコード屋は、お客さんが知らなくて、好みそうなタイプな曲を
オススメするのも仕事だと思ってるので続けていきますが、
そんなお客さんでもネタに使われたりすると「ググッ〜!!」とハードルが
低くなったりしちゃう人は少なくないんですよ。
古いダンクラの曲でもメロディーがキャッチーで耳に残る曲や歌詞の歌い回しや
フレーズが有名な曲なんかがネタに使われるとモトネタに対する
「反応指数」(勝手に名前つけちゃいましたが・・・)がアップするような感じが
するんだけどね。 気のせいかな。
オイラ的にはジャンルにこだわらず「良いな」と感じる曲は、
ドンドン吸収した方が絶対良いと思うのですが・・・
そもそもジャンルなんてあってないようなモノだと思うし。
で、今回のテーマなんだけど、ネタモノを入り口として古いソウルなんかの
レコードを聴いて買い出すと、そのまんま今までドップリ
「オレは、ヒップホップ 一筋だぜ!」
って言ってた人が、超ディスコサウンド好きに転向しちゃったりするのを
何人も見てきました。
その転向パターンをちょっと考えると以下の様に感じが多いんじゃないかな。
HIPHOP ・・・・・>DANCE CLASSIC
R&B ・・・・・>DANCE CLASSIC
HOUSE ・・・・・>DANCE CLASSIC
HIPHOP, R&B・・・・・>HOUSE・・・・・>DANCE CLASSIC
nextにはHIPHOPとR&BとDANCE CLASSICと、ちょっとのHOUSEしか置いてないので
その他のジャンルの事は解りませんが、このパターンに当てはまる「転向」が
結構多いですね。
逆にDANCE CLASSICを聴いていた人が最近のHIPHOPやR&Bに転向することは
見ないな〜。
HOUSEとDANCE CLASSICってのは、あまり訳隔たり無くスンナリ入ると思いますけど・・・
なぜか HIPHOP, R&B ・・・・・>HOUSE に行く人も多いですね。
全ての人がそうではありませんが、好みが HIPHOP, R&B, HOUSE から
ルーツでもあるSOUL(DANCE CLASSIC)にさかのぼるのは、結構パターンとして
あるんでしょうかね。
20歳代でレコードを買っている人は、DISCO SOUNDの絶頂期の70年代後半から80年代に
「オギャ〜」って生まれている訳で、30歳代後半のオイラには、「良い意味で古い音」も
20歳代の人達には「超新鮮な新しい音」に聴こえているのかもしれませんね。
でも、全ての70年代後半から80年代のレコードが良い訳ではなくて、
やはり時代を超えても、残る曲だけ残っているというのが本当の事です。
この時代ってのは音楽も大量生産されていて、ハシにも棒にもかからない「ゴミレコ」も
たくさんあるのは確実です。
でもまだ、人に知られていない良い曲もたくさん存在しているので、それを探すのも
楽しみのひとつですよね。
今回紹介するのは
IMAGINATION / JUST AN ILLUSION
LISTENマークをクリックすると試聴出来ます。
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今回のテーマにそったネタ物のレコードです。
Mariah Carey / Get Your Number でおもっきり使われてますね。
最近のネタモノ使いの曲では
「こんなモノまでネタに使うのか?」
って思うような曲が使われているような気がします。
例えは、80年代のエレクトロビートや白人のPOPSナンバーなんか目立ってないですか?
ネタ使いって、そのモトネタと比べてどっちがいいか?なんてことを
オイラは結構聴きながら考えるんだけど(あまり意味はありませんが w )、
あんまりモトネタのクオリティを充分に活かし切れていないモノも少なくないような気がします。
それとは別にアル曲のネタは、一定水準を必ず満たしているというか、あんまり
ハズシがないネタって言うのもありますね。
例えば
KENI BURKE / RISIN' TO THE TOP なんてそうじゃないですかね〜
LISTENマークをクリックすると試聴出来ます。
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曲を作るプロデューサーも「この曲はネタに使いやすい!」って思ってるからか
"RISIN' TO THE TOP"使いの曲って多いのかもしれませんね。
nextのサイトでもネタ使いの考察を特集で紹介しているので、ぜひ見てください。
サンプリング進化論を見てみる>>
モチロン試聴も出来ますよ。
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